SPACECOOLがプレシリーズAラウンド及びシリーズAラウンドで総額9億円の資金調達を完了
宇宙に熱を逃がしてゼロエネルギーの冷却を実現する放射冷却素材「SPACECOOL」を開発・販売するSPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)はこの度、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が運営する未来創生3号ファンド(以下、未来創生3号ファンド)と三井住友海上キャピタル株式会社(以下、三井住友海上キャピタル)を新規投資家に迎え、総額9億円の資金調達を完了したことをお知らせします。

放射冷却素材「SPACECOOL」は、放射冷却の原理を活用し、熱を赤外線に変換して宇宙に放射することで、直射日光の下でもゼロエネルギーの冷却を実現する新素材です。屋外機器や建物など、地球温暖化による暑熱課題を抱える屋外ファシリティの表面に導入(=”Smart Surface”化)することで、冷却に必要なエネルギーの消費量を削減し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

当社はプレシリーズAラウンドで、既存投資家であるWiLと大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)に加え、新規投資家である三菱HCキャピタル株式会社(以下、三菱HCキャピタル)からJ-KISS型新株予約権により資金調達を行いました。続くシリーズAラウンドでは、新規投資家である未来創生3号ファンドと三井住友海上キャピタルを引受先とした第三者割当増資を実施し、プレシリーズAラウンド及びシリーズAラウンドで総額9億円の資金調達を完了しました。
この度の調達資金は、海外での事業展開や更なる研究開発、組織体制・事業基盤の強化に充てて参ります。
投資家からのコメント
スパークス・アセット・マネジメント株式会社 チーム長 柳生田英徳 様、
ヴァイスプレジデント 横松沙弥音 様

三井住友海上キャピタル株式会社 投資部マネージャー 宇都宮夢人 様

高い放射冷却性能と太陽光の反射性能を両立させた、同社独自の光学フィルムは、ゼロエネルギーで外気温より低温化でき、世界各国で高まる暑熱課題の解決や省エネルギーの実現に大きく貢献すると確信しております。
WiL ジェネラルパートナー 松本真尚 様

ゼロエネルギーで外気より低温にすることが可能な放射冷却性能を有する独自開発の光学フィルムは、国内はもとより中東をはじめとした暑熱環境が厳しいエリアでのニーズも⾼く、様々なシーンにおいて世界的規模で価値貢献できると確信しています。
大阪ガス株式会社 理事 事業創造本部 未来価値実現部 部長 野村俊一 様

独自の光学設計によってゼロエネルギーで外気より低温にできる光学フィルムは、取扱性も高く様々な用途に適用できる可能性を秘めています。国内外での実証・本格導入が進み、更に大阪・関西万博のガスパビリオンをはじめ、屋根面といった大面積への適用も進んでおり、より一層世界的な暑熱課題の解決に貢献できると確信しています。
三菱HCキャピタル株式会社 常務執行役員 北原克哉 様

今後、SPACECOOL社との協業により、企業・官公庁などへの放射冷却素材導入の提案やサービス提供を通じて、お客さまの脱炭素課題の解決に貢献していきます。
SPACECOOL株式会社 代表取締役CEO 末光真大からのコメント

現在、地球温暖化による問題が顕在化し、我々人類はその影響を他人ごととして見過ごせない状況にあります。私たちは「世界に木陰の涼しさを」をビジョンに、宇宙に熱を逃がしてゼロエネルギーの冷却を実現する放射冷却素材によって、地球温暖化への適応策と緩和策の両方に貢献することを目指しています。
このビジョンを実現するために、放射冷却素材を誰しもが利用しやすい形で提供すること、そしてグローバルに普及させること、これこそが我々の挑戦と考えており、今回の資金調達は、これらの取り組みを力強く加速させるものです。
引き続き、当社の社員、株主の皆様、パートナー企業の皆様とチーム一丸となって人類の未来を明るくする挑戦を続けてまいります。どうぞ温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。