CEOメッセージ | SPACECOOL株式会社(スペースクール)

CEOメッセージ

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私たちは、Smart Surfaceを通じて持続可能な社会とカーボンニュートラル社会を実現します。

日本の基礎研究をグローバルビジネスに育てることを学生時代に志し、十数年にわたり企業研究員としてこのことに挑戦してきました。この過程で、ビジネスの本質は社会貢献にあると確信しました。『放射冷却素材』は地球温暖化という社会課題の解決を目的に私が開発した素材です。この技術の未来を信じ、開発を進める中でSPACECOOL株式会社は誕生しました。

研究室で完成したばかりの素材は耐久性や実用性が乏しいものでした。しかし、同じ志を持ち入社してくださった社員や、パートナー企業の皆様に支えられながら2021年の創業以来、技術水準やビジネス領域を大きく成長させることができました。

今後、放射冷却素材を中心に据えた事業、すなわちSmart Surface事業の推進を通して、私たちは持続可能な社会とカーボンニュートラル社会の実現に挑戦し、イノベーションと成長を加速させてまいります。

引き続き、お力添えのほど何卒よろしくお願いいたします。

代表取締役CEO 末光 真大

新旧・代表取締役CEO対談 宝珠山×末光

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宝:社長就任おめでとうございます。「真打ち」登場という感じですね。

末:ありがとうございます。立ち上げ期の社長業お疲れ様でした。

宝:こちらこそ、関わらせてもらってありがとうございます。大阪ガスのエネルギー技術研究所で開発されていた放射冷却素材。事業化をどうするか検討がされる中、WiL社の新規事業創出担当として相談を受けてから早4年。法人化時に社長就任してから3年。あっという間でしたね。元々暫定社長予定だったので、末光さんに引き継ぎというか、お戻しすることができて一安心です。

末:早かったですね。僕は基礎研究から含めると約7年経っていますが、やっと社会に認知され、ビジネスの広がりを感じるところまでたどり着いたように思います。

宝:暑熱環境は悪化する一方であれば、ゼロエネルギーで冷やせる素材は確実に需要があるというのが前提で事業推進してきましたが、その存在と実力が認められてきていると、肌で感じます。創業の21年の夏に最初にやったのは「こんな素材があるんだ!」という社会全体へのPR。ESG、SDGsが騒がれる中、取り上げてもらって良かったね。

末:社会の追い風がある中、新規ビジネスを創出しようとする感度の高い人を中心に、SPACECOOLを知ってもらうことができ、多くの問い合わせをもらえたのが良かったと感じています。法人化して事業を進めた結果、良い点も悪い点も含めてフィードバックの量が増えました。自分一人で進めていた時よりも、法人化のメリット、推進力を感じることができました。

宝:そうなんだよね。法人化による事業推進メリットって、かなりあるのですが、大企業ってカーブアウト型スタートアップって作りたがらずに、内部の事業部門化で進めてしまうのが多いのが現実。人を集められず組織機能を補えず、ポテンシャルがあるのに消えていくのが勿体無いと思います。さらには、法人化を妨げる要因の一つが「誰が社長やるの?」という経営者問題。SPACECOOLはそれを「ホーシュさん、社長やっといて」という形で進められたのが、良かったのかも笑。大阪ガスもよく決断したもんだ。

末:「カーブアウト型スタートアップ企業を作る」という思い切った意思決定ができたので、オープンイノベーションの形でここまで急速に成長できたのだと思います。
ところでここまで会社を育ててくださりありがとうございました。私も大阪ガスを退職しSPACECOOLに100%にコミットし、この度、宝珠山さんから社長を引き継ぎ、会社を次のフェーズに引っ張っていきたいなと思います。本当にありがとうございます。

宝:社長交代っていっても、辞めるわけじゃないから…笑

末:そうですね笑。
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宝:けど、昨年の12月に大阪ガスを辞めてSPACECOOLにコミットする決意をしてくれて、僕は嬉しいです。

末:なんでですか?僕が生み出したプロダクトなので、当然コミットしますよ。宝珠山さんも、僕より一足先にWiLを退職してSPACECOOLにコミットくださって、僕も嬉しいです。あの時、その男気には応えないといけないと、思いました。

宝:大企業の人はアイデアだけだして、あとは「誰かよろしく」って人も多いよ。

末:そうなんですか?長年研究していたものが、せっかく法人化できて、自社実証、他社実証を経て、お客さんに購入してもらい、社会の役に立ち始めた実感が得られる中、責任感と志でやり切ろう、と心から思いました。

宝:僕もそう思うのですが、なかなか踏ん切りがつかない人が多いんです。どうしても大企業の方が、給与が安定して、福利厚生があって、社会からの見られ方が良いという風潮が残っているのが現実だと思います。さらには、親族からは「スタートアップに転職?!」と疑問視される…。

末:・・・実は、そのあたりの障害は僕にはあまりなく、幸いうちの親族、特に妻は素直に応援してくれました。SPACECOOLを生み出した本人なので、責任や志もありやり切るしかないなと思っていましたし、妻および親族もそれを当たり前のように受け入れてくれました。併せて大阪ガスの上司の理解や応援もありましたので、何の迷いもない気持ちの良い転職でした。周囲に恵まれ、感謝しかないです。

宝:そう。それってとても重要で、周りの人も「SPACECOOLは成功しそうだ」と思ってくれているって事なんだと思います。成功の定義は難しいですが「少なくとも今の生活は維持されて、アップサイドの可能性があるんだ。やりたいことがあるならやって良いよ」と思ってくれているという事だと思います。

末:そうですね。信じてくれていると思います。
少し話が変わりますが、 ―信じる― ということに黎明期のSPACECOOLは支えられていると思います。SPACECOOLは新市場の創出に挑戦しているので過去の売上から演繹的にポテンシャルを示せない。つまり、「信じる」しかないんです。
SPACECOOLは社員、家族、株主そしてお客様、いろんな人に信じていただいたうえで成り立っているなと思うんです。その期待に応えないといけないと強く思っています。「信じてくれる誰かのために頑張ろう」という強い責任感をもって没頭できることが見つけられた、というのはお金には代えがたい、幸せなことのようにも思います。成功させないと、信じていただいた方々に申し訳がない。なので、何が何でもSPACECOOLを成長させます!

宝:そう思います。大企業のカーブアウト型スタートアップとして、企業内起業家として、転職してくれた人達にとっても、ディープテックスタートアップの成功事例と言えるように、2代目社長として頑張ってください。
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末:ありがとうございます。社会に対して放射冷却素材SPACECOOLという素材の存在証明がなされ、自社実証から他社実証を経て、実導入が増えてきています。国内外に大きく受け入れられそうな中、社長を引き受けるのは少し大変な気もしましたが、宝珠山さんから、経営はチームで行うものだと学びましたし、お客様、社員、販売店、株主などステークホルダーの声をしっかりと受け止めて、周りの協力を得れば、着実に進められると信じています。宝珠山さんも引き続き、よろしくお願いします。

宝:大企業発カーブアウト、ディープテック、クライメートテック、企業内起業家としてなど、SPACECOOLはさまざまな側面がありますが、事業拡大=ゼロエネルギーによる冷却の増加=社会全体の暑熱課題の緩和にはつながるので、事業拡大すればするほど成功しているということだと思います。

冒頭にも言いましたが「真打ち登場」ということで、社長兼CTOとして頑張ってください! 役職は変わりますが、引き続きサポートしますので事業拡大を急ぎましょう!

末:はい!力を合わせ会社を成長させましょう!!今後ともよろしくお願いします!