【導入先インタビュー】夏でも子どもたちが快適に運動できる環境づくりを―世田谷区教育委員会事務局様- | SPACECOOL株式会社(スペースクール)

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【導入先インタビュー】夏でも子どもたちが快適に運動できる環境づくりを―世田谷区教育委員会事務局様-

安達 瞳(広報)

近年、夏の厳しい暑さによって、学校では体育や部活動などの実施が難しくなる場面が増えています。

屋内である体育館においても、子どもたちの安全を守りながら活動環境を維持することが大きな課題となっており、全国の公立小中学校では、体育館へのエアコンの導入を進めていますが、既存の冷房設備では十分な効果が得られない状況です。

こうした課題に対し、東京都世田谷区では、小学校体育館の屋根に放射冷却素材「SPACECOOL(スペースクール)」を活用した防水シート、「イノベーションプルーフRR」を導入しました。

今回は、世田谷区教育委員会事務局・施設整備課ご担当者様へ、同区小学校にSPACECOOLを導入した経緯やご感想について伺いました。
ぜひ、スポーツ施設や建物へのSPACECOOL導入検討の参考としてご覧ください。

90校すべてにエアコンを設置。それでも残った体育館の暑さ

私たち世田谷区では、子どもたちの熱中症を防ぐため、区立小中学校90校すべての体育館にエアコンを設置しています。

しかしながら、体育館は天井が高く、空間も広いため、エアコンを設置するだけでは、夏場の室内全体を十分に冷却することが難しいという課題がありました。

 

熱中症の危険性を判断する指標であるWBGT(暑さ指数)では、31以上になると運動は原則中止とされています。体育館内のWBGTを31未満に抑えるため、エアコンだけで空間全体を冷却しようとすると、現在の約10倍の能力が必要になるという試算もありました。

 

設備の増強には多額の費用がかかるだけでなく、電力容量を確保するための工事も必要になります。そのため、エアコンの能力を高める以外の方法で、体育館に流入する熱そのものを減らす対策が求められていました。

運動に関するWBGT指標。31ポイントを超えると、運動は原則中止となる。 参照元:環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

空調能力を10倍にするのではなく、屋根から入る熱を抑える

世田谷区では、窓への遮熱フィルムの施工や遮熱カーテンの設置、屋根への散水など、複数の暑熱対策を検討・実施してきましたが、そのなかで、新たな選択肢として検討したのが、太陽光による熱の吸収を抑えながら、建物が持つ熱を放射するSPACECOOLです。

 

SPACECOOL社に実演してもらい、サーモグラフィーでSPACECOOLの有無による表面温度の違いを確認しました。熱を加えた試料に直接触れる比較でも温度差が感じられたことから、児童の活動環境を大きく改善できる可能性を感じ、導入を検討しました。

防水改修を、体育館の暑熱対策の機会に

最終的に導入した小学校では、防水改修工事を予定しており、屋根の防水性能を確保すると同時に、暑熱環境の改善も図るため、放射冷却機能を備えた建材を対象とする入札を実施しました。

 

結果として、ロンシール工業株式会社がSPACECOOLと組み合わせて開発した防水シート「イノベーションプルーフRR」を採用しました。
既存の屋根を改修するタイミングで放射冷却機能を付加することで、防水工事と暑熱対策を一体的に行うことができました。

エアコンを稼働させない測定で、室温は平均3.4℃低下

施工後の8月、ロンシール工業が、エアコンを稼働させていない状態で体育館内外の温度を測定しました。
その結果、体育館の室温が施工前と比較して平均3.4℃低下し、屋根の表面温度は約20℃、屋根裏温度は約10℃低下していました。

 

屋根表面の温度上昇を抑えることで、屋根から体育館内に伝わる熱が減少し、室内の温度低下につながったのではと思います。

施工前後における体育館の室内温度と外気温の差分を比較。施工後、日中時間帯において室内温度の低下を確認できた。 測定期間…2025年8月1日~31日(施工前:1日~4日、施工期間:5日~17日、施工後:18日~31日)
施工前後における体育館屋根の表面温度の比較。 施工後は表面温度が約20℃低下している。
施工途中における屋根裏温度の比較。 上部写真の左半分は施工が済んでおり、未施工エリアと比べて約10℃低下している。

「とても涼しくなった」 数値だけではない学校現場の実感

測定結果に加え、実際に体育館を利用する学校関係者からも、施工前との違いを実感する声が寄せられています。「とても涼しくなって子どもたちが快適に運動できるようになった」とのお言葉を頂いており、大変嬉しく思っています。

今後の学校施設への展開に向けて

今後、屋根の防水改修時期を迎える学校などを対象に、同様の対策を検討していく予定です。
学校体育館は、授業や部活動だけでなく、地域行事や災害時の避難所としても使用される施設です。平常時から体育館の暑熱環境を改善しておくことは、子どもたちの安全確保に加え、地域の防災力を高めることにもつながります。

 

今年の夏も、SPACECOOLの効果を実感できることを楽しみにしております。

イノベーションプルーフRRについて

シート防水のパイオニアである国内メーカー・ロンシール工業株式会社と、SPACECOOL株式会社の共同開発製品です。
高い防水性能を持つシートにSPACECOOLの放射冷却性能を付与。コンクリート屋根および金属屋根に施工することで建物の空調エネルギー削減を実現します。さらに、一般社団法人日本建築材料協会(JBMA)が主催する「優良製品・技術表彰2025」で優秀賞を受賞しています。
この表彰制度は日本で唯一、経済産業省および国土交通省が認めた、建築材料、住宅設備に関するものです。

 

本製品の導入や見積もりに関するお問い合わせは、ロンシール工業株式会社へお願いいたします。

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