東京都交通局で放射冷却素材「SPACECOOL」を活用した防水シートの実証試験開始 今夏の都営バス営業所の空調エネルギー削減へ
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)は、東京都交通局とロンシール工業株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:西岡 秀明)とともに、東京都交通局品川自動車営業所で、夏における都営バス営業所の空調エネルギー削減を目的に、SPACECOOL防水シート(仮称)(以下、「SPACECOOL防水シート」)の共同実証試験を開始しました。
首都圏においてSPACECOOL防水シートの共同実証を行うのは今回が初となります。
背景
東京都交通局においても、毎年、夏のエアコンの使用により、営業所の電力使用量が大きくなることが課題となっていました。
そのような中、直射日光下においてゼロエネルギーで冷却することができる放射冷却素材「SPACECOOL」に着目していただき、上記課題解決のために品川自動車営業所で共同実証試験を行うに至りました。
実証試験概要
品川自動車営業所の屋上にSPACECOOL防水シートを施工し、営業所で使用した電力量について、施工前と比較検証を行います。
・期間:2024年5月1日~9月30日まで
・SPACECOOL防水シートのスペック:
S-F2(国土交通省共通仕様書番号)
塩ビシート防水接着工法(10年保証)
放射冷却素材「SPACECOOL」について
本素材は、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却の原理により宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした新素材*1です。
*1:独自の光学制御技術を用いて、太陽光の入熱を抑え、熱ふく射*2による放熱を大きくした材料設計により実現
*2:熱せられた物体の熱が電磁波(光)として運ばれる現象のこと
※「SPACECOOL」は登録商標です。