SPACECOOL社が放射冷却事業を推進する企業代表として PaRaMetriC(欧州の研究開発コンソーシアム)のStakeholder Meetingに出席
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)は、4/17(水)にPaRaMetriC(European Partnership on Metrologyからのファンドによる放射冷却素材の標準化を目指す共同研究プロジェクト(21GRD03-PaRaMetriC Consortium) )がパリで主催したStakeholder Meetingに放射冷却事業を推進する企業として唯一招待を受け、当社から見た放射冷却素材の可能性や今後の展望について講演し、PaRaMetriCと意見交換を行いました。
放射冷却素材は、近年、建物の冷却、冷蔵、熱マネジメントなどの様々な応用分野でエネルギー消費と温室効果ガス排出量を削減するための有望なソリューションとして期待されておりますが、その冷却性能を評価するための規格や方法論が存在しない問題があり、業界基準を作ることが課題となっていました。
PaRaMetriCは欧州の8か国を横断した9つの国立計量試験所、2つの大学、3つの国立研究機関、2つの企業、1つの委員会からなる、放射冷却素材の評価方法の標準化を目指す団体です。当社は耐久性の高さと量産性がPaRaMetriCから評価され、標準素材の候補となったことで、昨年よりPaRaMetriCと協業をはじめ、標準化に向け併走しております。このような背景から今回、PaRaMetriCのStakeholder Meetingへの招待を受け、プロジェクトの進捗の共有を受けるとともに、当社側からも放射冷却素材の可能性や今後の展望についての講演を行い、意見交換を実施いたしました。
今後も当社は、放射冷却素材「SPACECOOL」の普及拡大を目指し、世界中の暑熱課題の改善に取り組んでまいります。
※SPACECOOLは登録商標です。
21GRD03-PaRaMetriC Consortiumについて
European Union’s Horizon Europe Research and Innovation Programme(欧州連合のHorizon Europe研究革新プログラム)と参加国が共同出資するEuropean Partnership on Metrology(欧州計量パートナーシップ)の研究プロジェクトであり、EURAMET(欧州国家計量標準機関協会) によって運営されています。イタリア国立計量研究所 (INRIM) がコーディネートする PaRaMetriC コンソーシアムは、官民セクターの16の追加パートナーで構成され、その目的は、
1)放射冷却素材の分類と信頼性の高い比較のための計量学的枠組みの開発
2)異なる大気条件下での性能とコンポーネントの熱的・光学的特性の相関を示すモデリング手法の開発
3)現実的な適用条件下での性能と耐久性をt価するための長期実地試験の設定を通じて、放射冷却素材とその性能評価手法を標準化することです。
参考URL:
https://parametric.inrim.it/home および https://www.euramet.org/project-21grd03
EURAMET(European Association of National Metrology Institutes)について
EURAMET は、欧州委員会(EC)からの委任を受けて、European Partnership on Metrology(欧州計量パートナーシップ)を運営しています。EURAMETは,欧州の国家計量機関及び指定機関で構成される地域計量組織であり,健康、環境、気候変動などの社会的課題に対処する新しく革新的な製品を支援し、必要な規制や規格の効果的な設計と実施を可能にすることを目指す計量研究において欧州の世界的リードを加速することを目的としています。
参考URL:https://www.euramet.org/